...
足元の水溜りはすでに男が流した血で赤くなりかけていた。
「わからないよ…わからない」男の子は泣き出してしまった。「わからないよぉ!」
男は泣いている男の子をじっと見つめていた。仕方がない。小学校三年生だっていうじゃないか。手に持っているガオレンジャーのお守りが痛々しい。しかし、男はそれでも続けた。
「キミはいずれ自分で決断しなければいけないときが来る。普通はもうちょっと大人になってから来るものだが、残念ながらキミは今がそのときなんだ。もちろん、ここにこのまま残ったってかまわない。誰にだって文句は言わせやしない。キミ達にこんなことを背負わせる奴らが悪いんだ」
男の子は泣き続けた。男の声はもう届いていないようだ。
「仕方がない――」男が言いかけたとき……
「お兄ちゃん泣かないで!アタシがシャチョーやる。アタシがやるからお兄ちゃんは泣かないで」座り込んでいた女の子が立ち上がって叫んだ。「お兄ちゃん、泣かないでよぉ」
「キミが……そうか、キミが」
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Genres: Fantasy, Science Fiction
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Created on: 6/12/07 3:49 PM
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